こすぎのどくしょかんそーぶん

こすぎさん(@kosugi4624)が読んだ本の感想とか書きます

滅びの季節に《花》と《獣》は〈上〉

 

二年前、『血翼王亡命譚』というライトノベルが発売されました。

血翼王亡命譚I ―祈刀のアルナ― (電撃文庫)

dengekibunko.jp

第22回電撃小説大賞「銀賞」受賞作という肩書きで世に送り出されたこの本は、テーマ・ジャンルがその時のライトノベル読者層の好む、流行りジャンルとかけ離れていたこともあり、年内に発売された3巻で打ち切りになりました。

 

タイトルからしてファンタジー戦記ものという印象が強いので、おそらく本を読む前から、書店で手にとられた回数すら少なかったのではないかと思います。

 

しかしこのライトノベル、読んだ方の評価が非常に高いのです。

練り込まれた世界観、ファンタジー世界としてのあるための現実との違い、異能の設定。引き込まれる文章、ストーリー。この作品は銀賞でしたが、個人的にはこの年の電撃小説大賞受賞作の中では一番面白かったと思います。

 

そんな作者の新作が、前作の完結から1年と数ヶ月経った先月の電撃文庫の新刊で登場しました。

それが、『滅びの季節に《花》と《獣》は〈上〉』です。

 

滅びの季節に《花》と《獣》は  〈上〉 (電撃文庫)

 

恋に堕ちたのは哀しき獣と聖女の心を持つ奴隷。
ひとつの嘘が、異形なる恋物語を紡ぎ出す。

 幾多の滅びを乗り越えて栄える花の街スラガヤ。そこで人は等しく奴隷として生き、奇蹟の操り手《大獣》に仕えることが定められていた。街にあだなす鋼の虫――《天子》との戦が続くある冬に、その恋物語は花開く。
 人間を貪り食うという伝承を持ち、人々に畏怖されながら郊外の廃墟に居を構える美しき大獣、《貪食の君》。
 全身に刻まれた《銀紋》によって幼い姿のまま成長が止まり、奴隷市場で売れ残った天真爛漫な少女、クロア。
 偶然と嘘から結ばれた二人の関係は、一つ屋根の下でぎこちなく、しかし確かな情愛をもって育まれていく。愛しき日々は、やがて戦場に奇蹟を起こし……。

(公式サイトに載っているあらすじです)

 

今回もファンタジーになっています。

大まかなあらすじは公式サイトに載っている通り。

 

 

舞台となるスラガヤという街は、巨大な花の中にあり、そこには街の中心に《地胚》という銀の柱があり、これを大獣の力によって街の至る所に《銀線》という線で供給し、人間は自身の体に人工的に銀線を刻んだ《銀紋》というものを刻み、これを《銀線》とあわせることで水を出したり火を出したりといった奇蹟の力を使うことができるようになります。

電線のようなものですね。

 

花の中にある軌跡の力というと、蜜を想像しますし、蜜といればそれに集まる虫が想像されます。

冬の季節になると、太陽から遣わされる巨大な虫「天子」が現れ、《地胚》の力を吸おうと街に襲い掛かります。これを街を管理する大獣と、彼らの奴隷である人間の兵士が撃退しています。

撃退といっても日に日に押されており、スラガヤという街は着実に滅びへの道を歩んでいます。

そんな世界を舞台とした、ファンタジー小説です。

 

前作と一番違うところは、若干戦記寄りだったストーリーを、今回は少女マンガ感のあるラブコメに変えてきたところです。恋をするのは人間の少女と大獣《貪食の君》。

《貪食の君》は大獣であることを隠し、人間の男の子「ガファル」として人間に混じって生活をしている時に、人間の少女「クロア」に出会い、彼女に興味を持ちます。

そしてあらすじに書いてあるように、偶然と嘘から結ばれた二人の物語が動き出します。

 

ひとつの街を舞台に、支配者たる大獣と、大獣に使役される人間、そして奇蹟の力《地胚》、その《地胚》を狙う天子という大きく分けて4つの要素で構成されている本作は、恋をする二人の周りで、様々な立場の感情が動き回り、二人の手が届かないところで世界が動いていきます。

 

不器用で、純粋で、ぎこちない二人の間には、時間をかけてゆっくりと情愛の感情が育っていき、滅んでいく街と人々の感情と対比すると一際輝いてみえます。

練り込まれた設定、世界観に圧倒される気もしますが、作品の中心はとても真っ直ぐな、「愛」の想いです。

作品の受け手側が読んでいて少し恥ずかしくなるような、純粋な想いが詰まっています。

そしてそんな純粋な、真っ直ぐな想いが溢れているからこそ、話が進むにつれて、逃れられない滅びへの運命に、自分たちの手が届かないところにある世界に翻弄されるも、そこから逃げようとしない二人から目を背けることができません。

 

 

既に書いていますが、新八角先生の世界の作り込み、文章の巧さは前作でも評価されており、今回はより練り込まれた印象があります。

上下巻に分かれており、上巻のみでも楽しめます!と宣伝されていますが、説明されてない部分がかなり多いので、世界を楽しむためには下巻が必須だと思います。話自体は、完結はしていませんが、上巻だけでも楽しめるものにはなっていると思います。

下巻の発売は4月予定になっており、下巻が発売したときに一緒に買えばいいや~と思われがちですが、レーベルは天下の電撃文庫なので、新刊時期に売れていないと小さな書店では既刊取り扱いをしなくなるかもしれませんし、下巻の入荷自体がないかもしれません。上巻は、新刊時期である今、是非買っておいていただきたいですね(今週末には新刊が出てしまいますが)

 

多数の新作ライトノベルが発売されている中で、一際引き込まれる世界で繰り広げられる人と獣による愛と滅びの物語。今年はまだ始まったばかりですが、間違いなく2018年を代表する一冊になると思います。

ライトノベル人気は低迷してきたと言われている昨今ですが、書店の一角で美しく咲き誇る花を、ぼくは見ました。

 

 

 

 

球詠3巻の特典まとめ

こんばんは、こすぎです。

来年1/11発売の個人的イチオシコミックス『球詠3巻』

気がついたら発売までもう1ヶ月切ってるなんて。

今回も個人的なまとめと、購入する誰かしらの参考になれば、と

店舗購入特典をまとめてみます。

特典情報が増える度に更新しますね~

 

ゲーマーズ

f:id:kosugi4624:20171228012707j:plain

【コミック】球詠(3) | ゲーマーズオンラインショップ

ゲーマーズは一発のある初心者、大村白菊ちゃんのカードがつきますね。3巻での活躍に期待……な大村さんの豪快なフォロースルーが魅力的ですね~

中村さん、大野さん、大村さんと、ゲーマーズは毎回いいとこを特典にしてきますね。

 

アニメイト

f:id:kosugi4624:20171228013135j:plain

【コミック】球詠(3) | アニメイトオンラインショップ

アニメイトはキャッチボール部としての初期メンバーの1人、川口息吹ちゃんのカードがつくようです。意外性のあるバッティングと選手の特徴を掴むスタイルが光るキャラクター。初期メンバーのカードははやく揃えたかったので、うれしいですねぇ。

ヘルメット被ってる姿が本当に好きです。

 

アニメイトでは今回もご当地店舗限定特典があるみたいです

f:id:kosugi4624:20171228013709j:plain

 

南越谷店とイオンレイクタウン店限定でブロマイドが付くようです。

イラストは2巻のとらのあな特典のクリアファイルと同じベッドに、川口姉妹と中村さん……。いいイラストですねぇ~。これ誰のベッドなのかがすごい気になってます。

同時に1,2巻の特典も復刻するようなので、この機会にまとめて揃えたいという方は越谷にいってみてはいかがでしょうか!

 

※1/5追記

今回は秋葉原店限定施策もあるみたいです。

f:id:kosugi4624:20180105203027j:plain

 新刊既刊本誌全て対象ですね。4冊買えばコンプですが、4番目のブロマイドはアニメイト百合部のフェアで配布していたものと同じっぽいので、各巻表紙イラストのブロマイドだけでも集めたいですね。

※1/5追記終わり

 

とらのあな(1/4追記)

f:id:kosugi4624:20180105011123j:plain

http://www.toranoana.jp/mailorder/article/20/0011/83/46/200011834660.html?n=recommend

とらのあなでは「クリアファイル」がつくみたいですね。初期メンバー4人!これは素晴らしいイラスト……。シチュエーションは埼玉県予選開会式前にぱちり、という感じでしょうか。

 

メロンブックス

 

 f:id:kosugi4624:20180105011232j:plain

球詠 3(芳文社)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス

今回もメロンブックス限定版があるようです。600円くらいプラスになってしまいますが、「中村希ちゃんのアクキー」がつくみたいですね。希ちゃんは作中でも屈指の人気キャラですし、これは嬉しい人多そうですね。

詳細謎ですが、メロンブックスではリーフレットも付くようです。

f:id:kosugi4624:20180105204442j:plain

このイラストかわいいですね……。描き下ろし4Pリーフレットなので、おそらくイラストが4点描かれているのかと。

 

※1/5追記

『「球詠」をもっと詠もうフェア』

f:id:kosugi4624:20180105203437j:plain

2巻のときも開催していましたが、メロンブックスでは今回もサインボールが当たる抽選があるみたいです。こちらは球詠のコミックス全巻対象。二回目ですけどこの告知のイラスト本当に可愛いですね。

※1/5追記終わり

※1/9追記

第4回メロンブックス漫画祭りの期間中でしたね……。

f:id:kosugi4624:20180109003650p:plain

f:id:kosugi4624:20180109003725p:plain

www.melonbooks.co.jp

メロンブックスで対象出版社の漫画を買うと500円毎に1ポイントもらえて、ポイントを集めて景品交換できるフェアですね。

このフェアの6ポイント景品のクリアファイルと、2ポイント景品の応募券付イラストカードに球詠があります。

もう交換してるよという方もいらっしゃるかと思いますが……。

メロンブックス限定版を買うと1000円ちょっとなので、ちょうど2ポイントもらえてそのまま交換できますね~。

 

COMIC ZIN

f:id:kosugi4624:20180109012648j:plain

 

 ついにZINさんも特典公開されましたね。「大村白菊ちゃんのイラストカード」が付くみたいですね。白黒なのでペーパーかと思いましたが、告知見る限りイラストカードのようです。打撃しているペーパーは他キャラも過去に出てて、揃えて飾ると良さそうですね。

ZINさんは店舗が都内2店舗だけなのが厳しいですね。通販あるようなので、そちらを利用するかたちかな。

※1/9追記終わり。

 

発売1週間になってどんどん情報出てますね。いよいよあと2日、本当に楽しみです。

特典とは違いますが、アニメイトの南越谷と津田沼にはマウンテンプクイチ先生の球詠色紙が飾ってありますね。こちらもチェックしたいところです。

 

参考になれば幸いです。

 

球詠2巻の特典まとめ

こんにちは。こすぎです。

 

いよいよ来週6/12に発売が迫った、個人的にイチオシなコミックス『球詠②』

発売日が近づいてきたので、特典もどんどん公開されてきました。

個人的な整理と、買おうとしている方の参考になればいいかなと思い、まとめさせていただきます。

 

 

ゲーマーズ

f:id:kosugi4624:20170607002942j:plain

球詠2巻発売記念既刊フェア

www.gamers.co.jp

まずゲーマーズから。

こちらでは既刊フェアを開催するみたいです。

1巻を買うと、1巻発売時についていた「中村希ちゃんの野球カード」がついてきます。

本命の2巻ですが、こちらを買うと「大野さんの野球カード」がついてくるみたいですね!

いきなり他校のキャラが登場ということで、とてもびっくりしました。個人的なイチオシキャラでもありますので、非常にうれしいです。ゲーマーズは伸びる。

ただ、ゲーマーズの野球カードは1巻発売時とかわらないままですと、裏面が真っ白でさみしいので、これがどうなっているのかとても気になります。

 

アニメイト

f:id:kosugi4624:20170607002929j:plain

球詠2巻発売記念夏の交流戦フェア

芳文社×アニメイト 「球詠」2巻発売記念 夏の交流戦フェア&頑張れ!新越谷フェア!! - アニメイト

次にアニメイト

こちらも既刊フェアを行うみたいです。

1巻発売時についていた「よみちゃんの野球カード」が復刻。

2巻には「タマちゃんの野球カード」がついてくるみたいですね。

アニメイトは各巻の表紙のキャラのカードみたいです。

アニメイトのカードは表面はイラスト、裏面にデータが書いてあるのでイラストがきれいに見やすいです。

 

また、アニメイトは越谷地区限定特典もあるみたいです。

f:id:kosugi4624:20170607004142j:plain

南越谷店、イオンレイクタウン店で買うと、巻数に応じた「ブロマイド」がもらえるようです。かわいいかわいい。これは越谷行くわ……となります。

 

さらに、アニメイト百合部のフェアもまだ開催しているみたいです。

f:id:kosugi4624:20170607004402j:plain

アニメイト百合部の店舗で買うと「描き下ろしブロマイド」がもらえます。4月から開催しているフェアなので、2巻にも付くのかはわかりませんが、今日秋葉原に寄ったところ、1巻にはまだついていました!

 

※6/7追記

アニメイト新宿のツイッターで新しい特典が発表されていました。

f:id:kosugi4624:20170607222352j:plain

 「描き下ろしペーパー」がもらえるみたいです。

配布店舗は秋葉原・吉祥寺・八王子・渋谷・甲府・立川・聖蹟桜ヶ丘・イオンオールむさし村山・町田・新百合ヶ丘・本厚木・多摩センター・新宿・マルイファミリー海老名・福岡天神・小倉・長崎・佐世保・モラージュ佐賀・イオンモール筑紫野・熊本・鹿児島・大分・宮崎・那覇国際通り津田沼(6/9追記) 

東京神奈川の一部店舗と九州って感じなんですかね?

九州なのに希ちゃんじゃないのか~も思ってしまったり……。

既刊にもつくみたいなので、こちらの店舗の近くにお住まいの方はアニメイトの特典が豊富でいいかもしれないですね。

ゲーマーズの大野さんが強すぎますが。

※6/7追記終わり

 

 

 

アニメイトは特典が多くある上に全部描き下ろしなのがいいですね。

 

ゲーマーズアニメイトが既刊フェアをやっているので、2巻でたから1巻から買おう!という方にはこの2店舗がオススメです。

 

とらのあな

描き下ろしクリアファイル

f:id:kosugi4624:20170607004742j:plain

http://www.toranoana.jp/mailorder/article/20/0011/77/04/200011770405.html?n=recommend

とらのあなでは「クリアファイル」がつきます。

かわわ。

とらのあなの特典はクリアファイルが多い気がしますね~。かわいいイラストが大きく見れるのでとてもうれしいです。

 

また、とらのあなでは現在きらら系列コミックスのフェアを行っています。

f:id:kosugi4624:20170607004917j:plain

芳文社が誇る「まんがタイムきらら」の関連コミックスを対象にしたフェア「きらら祭inとらのあな」を開催!期間中KRコミックスをお買い上げのお客様にとらのあなが贈る新特典「とらペタシート」をプレゼント致します!

シールシートがもらえます。

こちら種類が多いのですが、通販以外では絵柄を選べるのがうれしいですね。

絵柄は1巻の表紙イラストですが、膝までみえるカットは珍しいです。

 

メロンブックス

f:id:kosugi4624:20170607005204j:plain

メロンブックスでは「描き下ろしリーフレット」がつきます。

1巻のときは初期設定ラフだったので、今回もそうなのかな?

こういう投手と捕手のひそひそ話の構図はとてもかわいいです。

 

メロンブックスの魅力は有償特典がつくメロンブックス限定版ですね。

f:id:kosugi4624:20170607005455j:plain

球詠 2 アクリルキーホルダー付きメロンブックス限定版(芳文社)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス

コミックスと同じくらいの値段が別でかかってしまうのですが、「描き下ろしアクリルキーホルダー」がつきます。

SDキャラのよみちゃんがとてもかわいいです。

球詠のグッズはまだ少ないので、キーホルダーが出てくれるのはとてもうれしいですね~。

 

※6/9追記

・『球詠』サインボールプレゼントフェア

 

f:id:kosugi4624:20170609214438j:plain

www.melonbooks.co.jp

メロンブックスで抽選によるサインボールプレゼントキャンペーンが発表されてました。対象は①②どちらもみたいなので、メロンで1巻から買うっていうのもアリだな~~。ハガキの数に限りがあるということと、何名に当たるのかがわからないっていうのがちょっと怖いですね……。

でも野球が題材の作品なので、サイン色紙とかよりはサインボールのほうがうれしいですね!これもほしい!

※6/9追記終わり

※6/10追記

 COMIC ZIN

f:id:kosugi4624:20170610225245j:plain

 「イラストカード」かな?

ようやくCOMIC ZINの特典も発表されました。イラストカードかペーパーのどちらかだと思います。絵柄は「第12球 希望を胸に…」の扉絵イラストですね。

残念ながら描き下ろしではないのですが、球詠初の巻頭カラーイラストですので、これは手元に保存しておきたい……

 

 

・一般書店(こみらの!対象店舗)

f:id:kosugi4624:20170610225818j:plain

 

どこにつくのかはよくわかってないのですが、一般書店向け特典の「ペーパー」もあるみたいです。イラストは中村希ちゃん。

 こみらの!対象店舗をチェックしてみてください。あんまり店舗数は多くないっぽいですね……。

 

※6/10追記終わり

 

ざっくりですが、現状で目に付いた特典をまとめさせていただきました。

1巻のときはCOMIC ZINでも特典があったので、こちらでもつくかもしれません。

 

発売まであと少し。とても楽しみですね。

個人的には大野さんのカードと、とらのあなのクリアファイルがアツいです。

 

第23回電撃小説大賞受賞作

こんばんは、こすぎです。

 

今年の電撃小説大賞*1の受賞作を一通り読み終わったので、感想ばを。

今回は電撃文庫から出版されたタイトルです。

電撃文庫ライトノベルレーベルの中で最大手と考えられますが、近年は『SAOシリーズ』や『とあるシリーズ』などの人気シリーズは維持していますが、新作がそこまでヒットしない、という印象があります。中でも新人賞受賞作は、他レーベルの新人賞受賞作のほうがおもしろいと感じていた年も多かったです。

しかし、今年の電撃小説大賞受賞作はどれも非常におもしろかったです。受賞作一覧は公式ホームページでチェックしてみてください。

電撃大賞 受賞作品

 

大賞受賞作

『86 ‐エイティシックス‐』

86―エイティシックス― (電撃文庫)

 

 

f:id:kosugi4624:20170323020709p:plain

あらすじは特設サイトにて公開されているものです。

 

「有人の無人機」が無人兵器と戦い続けるお話。

肌の色、言葉、人種による差別で、白人の共和国人以外の人々は人間ではないもの、人の形をした豚と定義すれば、その人たちへの迫害・虐待は非道ではない=人ではないものをパイロットとして乗せれば、それは「無人機《ドローン》」である、という頭のおかしい発想から生まれたのが「有人の無人機」です。

この「有人の無人機」に乗って無人兵器「レギオン」と戦い続ける「エイティシックス」と呼ばれる人々と、その「エイティシックス」を「人」として扱い、指揮する指揮管制官の少女の戦いと別れの物語。

実は帝国自体は既に滅んでおり(原因は不明。レギオンの暴走か)、帝国の仕掛けた安全装置により、レギオンはしばらくしたら活動を停止すると考えられていた。無人兵器「レギオン」は機体修復や量産自体は機械同士でできるが、戦略的な攻撃は部隊の頭脳となる帝国の指揮官がいないとできず、圧倒的物量にものをいわせた制圧しかできない、とされていたが、実態は……。という流れ。

 

単刀直入に言って、非常におもしろい作品です。

ディストピアな世界が好きというのもあるのですが、「無人兵器」だったり「存在しない86区」だったり男心をくすぐられる単語が多い。敵の名前が「レギオン」なのもいいですね。特撮も好むので「第4章 我が名は〈レギオン〉、数多なれば」の文字列だけでブルッときてしまうものもありました。

 

一応「ボーイ・ミーツ・ガール」な作品だと紹介されているのですが、主人公の男女は「エイティシックスのエース」と「指揮管理官」です。死者のいない、無人の戦場ですので、もちろん「指揮管理官」は戦場には出てきません。安全な共和国の区画内にある施設から指示を出します。対して「エイティシックス」は戦場にいるわけですから、会わないんですよね。通信によるやりとりだけ。ミーツしないじゃない、と。でも、この距離感がいいですね。

対等な人間としてエイティシックスを扱おうとするヒロインと、あくまで無人機のパイロットとしての生き方を貫くエイティシックスたちの距離感が非常にいいですね。歩みよりと拒絶っていうのは本当に好きです。

 

「壁」で外と区切られて、壁の中での幸福を生きる人たちと壁の外で現実と戦う人たちっていうのはここ数年だと「進撃の巨人」だったり「劇場版 PSYCHO-PASS」だったりで人気が出る世界の設定だと思いました。いざ壁を壊されたとき、どうなるのかというのも、ほぼわかりきっていますが、気になってしまうところですね。

 

敵が機械ですので、時間を問わずに攻め入ってきてしまう関係上、本文も戦闘、戦闘、戦闘という感じになっているのですが、その合間合間にあるエイティシックスたちの日常風景もまた作品の魅力だと思います。人ではないもの、として扱われている人たちの、命のやりとりをした後の束の間の休息。とても人間臭くて、全体的に暗い印象を与える世界の中で、あたたかい光をみました。

 

そして中盤に明らかになる主人公の特異能力と、終盤までの怒涛の展開。

ハラハラしながらページを捲ってしまいます。捲る手が止まらないのです。『エイティシックス』の世界にどっぷり浸かってしまう、そんな感覚を覚えます。鮮やかなフラグ回収も素晴らしい。これがここにつながるのか!という展開が3分に1回くらいの感覚でやってきます。

 

そこからのラストシーン。

帯コメントで時雨沢恵一先生*2が「ラストの一文まで、文句なし。」と書かれていますが、本当にその通りだと思います。ラストシーンが蛇足、ご都合主義と言われもしますが、ぼくは必要なシーンだと思いました。

だって、ボーイ・ミーツ・ガールですからね。

 

「映画化してくれ!」と叫びたくなる1冊でした。

1クールアニメよりは劇場でみたいタイプの作品です。『ALL YOU NEED IS KILL』みたいに、ハリウッド映画作ってくれないかなあ、と。SAO*3をハリウッドで作っている場合じゃねえぞアメリカ!!

独特の世界観ながらも、含みももたせつつ1冊でしっかり完結させています。読み応え抜群なので、是非読んでいただきたい1冊です。

 

 

金賞受賞作

『賭博師は祈らない』

賭博師は祈らない (電撃文庫)

“第23回電撃小説大賞《金賞》受賞作品!
心に傷を負った奴隷少女と、孤独な賭博師。
不器用な二人の、痛ましく愛おしい生活。

 十八世紀末、ロンドン。
 賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。
 ――それは、奴隷の少女だった。
 喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。
 そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想いを通わせていくが……。
 やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。”(公式ホームページのあらすじです)
 
ファンタジー要素一切無しの時代系フィクションです。
賭博師が主人公ということで、ギャンブルの話です。トランプにルーレット、様々なギャンブルが出てきます。時代設定とテーマ設定から著者の趣味が全面に出ていて、非常に好感度が高いです。書きたいものを書いているんだ!というのが思いっきり感じられる文章や世界観っていいですよね。

個人的な好みにもなりますが、今回の電撃小説大賞受賞作で一番完成度が高い小説だと思います。時代系フィクションですが、戦闘描写がほぼなく、物語の大半がひとつの町の中ですすんでいくので、坦々とした印象を受けますが、その中で主人公とヒロインが出会いを通して変わっていく姿がみられ、物語が進んでいく過程をしっかり感じることができます。そして随所に散りばめられた伏線を回収しながらラストの一世一代のギャンブルへと繋がっていく様は本当に見事です。話の落としどころが絶妙なので、さわやかな読了感が残ります。

登場人物のいくつかは、実際に存在していた人がモデルになっているそうで、時代が動いていくことが物語の中で感じることもこの作品の魅力のひとつかと思います。物語の本筋には関係ないといえば関係ないのですが、脇を彩っていくキャラクターたちが、世間の常識を少しずつ変えていっていることが実感できます。賭博・ギャンブルのあり方、そこから派生していく別競技など、こう変わっていくのか、と感心します。

ヒロイン・奴隷少女のリーラちゃんの可愛さもすばらしいです。
褐色・白髪・碧眼と魅力の塊のようなビジュアル。
奴隷として、商品として仕上げられているために壊されてしまった喉、そして感情。言葉をしゃべることもできなければ書くこともできない、完全に都合のいい性的欲求のはけ口として作られてしまった少女が、少しずつ、少しずつ心を取り戻していく。
序盤の暗いイメージがあるから、後々取り戻す笑顔や、口絵のはにかんだ表情が本当に愛おしいです。

歴史系フィクションということで、このお話はフィクションなのですが、実際にどこかで同じような出来事はあったかもしれません。歴史の立会人になれますよ。


銀賞受賞作
『キラプリおじさんと幼女先輩』

キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)


キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)
“第23回電撃小説大賞《銀賞》受賞作品!
女児向けアイドルアーケードゲーム「キラプリ」。
俺が手に入れた“楽園”は、突如現れたクソ生意気な女子小学生によって奪われる!?

 女児向けアイドルアーケードゲーム「キラプリ」に情熱を注ぐ、高校生・黒崎翔吾。親子連れに白い目を向けられながらも、彼が努力の末に勝ち取った地元トップランカーの座は、突如現れた小学生・新島千鶴に奪われてしまう。
「俺の庭を荒らしやがって」
「なにか文句ある?」
 街に一台だけ設置された筐体のプレイ権を賭けて対立する翔吾と千鶴。そんな二人に最大の試練が……!
 クリスマス限定アイテムを巡って巻き起こる、俺と幼女先輩の激レアラブコメ!”(公式ホームページのあらすじです)

個人的に、電撃小説大賞で当たり作になることが多いのは銀賞だと思っていまして、毎年銀賞受賞作が発売されるのを楽しみに待っていたりするのですが、今回もその例に漏れず、非常に面白い作品でした。

今回の電撃小説大賞受賞作の中でも、タイトルからして異質な雰囲気を醸し出している一冊です。
ブコメと紹介されていますが、ラブコメというよりも、熱い青春ストーリーと言った方がいいかと。女児向けアーケードゲームといえど、これはもはやスポーツに近い。
最初はいがみ合う二人ですが、徐々に相手のことを認めたくないながらも認めはじめ、少しずつ打ち解けていき、物語の終盤で一緒に困難な課題をクリアする。そしてラストシーンではお互いの友情を確かめあう、お互いにとってはじめての、某女児向けアーケードゲームでは有名なあの儀式を行う……。
超王道。王道中の王道のスポ根ですよ。この小説は。『ロウきゅーぶ!』を読んだときのような、満足感……。

この手の作品によくある、ゲームに対する偏見ですが、もちろん存在します。主人公は女児向けゲームに熱中する男子高校生。テンプレですが、幼馴染の女の子に「あんたおかしいよ!」と所謂一般常識を叩きつけられてしまいます。それでも、幼女先輩を間に挟むことで、「夢中になれるものにジャンルなんて関係ない!」と主張することができますね。 幼女が女児向けゲームをするのは当たり前ですし。一緒に楽しんでいる姿をみると、とてもやめろとは言えない。
 
作品としては、今回の受賞作の中で一番粗いかな、という印象を受けました。回収していない伏線はかなりありますので、受賞作たちの中では一番続編を作りやすそうです。次巻以降の展開に期待ですね。
 
著者さんの出身が山口県のらしく、山口県と福岡県が舞台になっています。ぼくは高校の修学旅行で行った萩くらいしかわからないので、イメージはあまりつかめなかったのですが、魔境・小倉の描写で笑ってしまいました。福岡県、こわすぎて行きたくないですねぇ……。鷹もいますし。
 
 
選考委員奨励賞受賞
『オリンポスの郵便ポスト』
 

オリンポスの郵便ポスト (電撃文庫)

“第23回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作品!
黄昏の火星で、配達員の少女と己の死に場所を探すアンドロイドが往く、
8,635kmの旅路。

 火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言い伝えられている、ある都市伝説があった。
 オリンポスの郵便ポスト。太陽系最大の火山、オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという。??そう、たとえ天国へでも。
 度重なる災害と内戦によって都市が寸断され、赤土に覆われたこの星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスは、機械の身体を持つ改造人類・クロをオリンポスの郵便ポストまで届ける仕事を依頼される。火星で最も天国に近い場所と呼ばれるその地を目指し、8,635kmに及ぶ二人の長い旅路が始まる――。”(公式ホームページのあらすじです)
 
設定だけ見るとSFな香りがしますが、実態はとても人間臭いファンタジー。
目的地が決まっている旅というのは、明確な終着点があるので、その旅が魅力的であればあるほど、少しでも長くその旅を見続けていたく、終わりが近づくとページを捲ることすら辛くなってきます。『狼と香辛料』のような美しい旅模様でした。
 
少女と改造人間の、改造人間といってももうほぼロボットですが、旅はお互いのことを何もしらないところからスタートして、少しずつ打ち溶け合っていく。ここまで、メインキャラ2人が愛おしく感じる作品は他にないと思います。8,635kmという距離を、2人で旅して、不器用ながらも交流して、事件に巻き込まれて、それでもオリンポスの郵便ポストを目指して進んでいく。舞台はテラフォーミングに失敗した火星ですので、火星を開発していた頃の出来事と、2人の過去が少しずつわかっていき、物語の謎が明かされていく。何ヶ月にも及ぶ旅で、何回も場面がかわるのですが、そのひとつひとつで立てられたフラグを、後半きれいに回収していきます。読み応えバツグンです。
 
お互いに、「配達員」と「依頼主」という立場に頑なに拘る姿は、とても微笑ましい。色々と思うところはあるだろうに、立場に拘って素直に本音を言えない様は現実でもよくあることだと思いますが、これが逆にリアルでいいです。最初にも書きましたが、SFな世界でも、とても人間臭い関係なのです。ボーイ・ミーツ・ガールが各々の成長につながる物語は、とても好きです。
 
本当に読み心地の良い旅でした。この2人の旅の続きをもう見ることができないのがとても寂しいです。ずっとずっと、旅を見続けていたかったですし、一緒に旅をしたかったです。今回の受賞作で一番読み心地の良かった作品でした。
 
 
4作だらだらと感想を書かせていただきましたが、今回の受賞作はみんな異なるジャンルの傑作だったと思います。本当にどの作品も面白かったですし、是非読んでいただきたいライトノベルです。
共通していたのは、ボーイ・ミーツ・ガールですね。
『エイティシックス』=ボーイ・ミーツ・ガール(会わない)
『賭博師は祈らない』=ノーい・ミーツ・ガール(購入者と商品)
『キラプリおじさんと幼女先輩』(1つのゲームを巡る競争者、ライバル)
『オリンポスの郵便ポスト』(配達員と依頼主)
と、各作品2人の関係は違いますが、どれも魅力的でした。
 
異世界転生モノの流行から、現在は日常系の、著者のスキルを活かしたラノベ作家ものだったりの実際の職業モノへと流行は変わってきた気がします。どっちのものでも、流行ジャンルはだいたいハーレムものが多いです。異世界でハーレムしたかと思えば現実でハーレムする。この、ハーレムっていう要素はライトノベルだけではなく、漫画でもやっぱり人気が出る傾向があると思います。
しかし、今回の受賞作は、ハーレム要素を感じません。むしろ、『キラプリおじさん』以外は主要キャラクターの中の女性キャラクターが少ないです。そして、ハーレムに一番近い『キラプリおじさん』も、内容は超王道スポ根。これは少し面白い事例だと思います。
 
ライトノベルの中でも最大レーベルと言われる電撃文庫の新人賞で、今までの流行に正面からぶつかっていくような内容の作品が賞をとり、その全てがおもしろい。
低迷しているといわれているライトノベルですが、この4作品から、ライトノベルの新時代の到来を感じずにはいられません。
 
 

 

 

 

 

*1:アスキーメディアワークスさんが毎年行っている国内最大規模の新人賞。大賞及び優秀賞受賞作家は電撃文庫メディアワークス文庫でデビューできる

*2:第23回電撃小説大賞最終選考委員。『キノの旅』などの人気ノベルの著者

*3:ソードアート・オンライン』。電撃文庫刊行でシリーズ累計1900万部の超ヒット作。現在劇場版アニメが好評放映中。そうやってユナまでたぶらかしたんですか?

スフィア代々木

3月4,5日に代々木第一体育館にて『LAWSON presents スフィアスーパーライブ2017 ミラクルスフィア in 代々木第一体育館』が開催されました。

代々木第一体育館の改修工事前に開催される最後のスフィアのライブということで、これまで何回も彼女たちのライブが開催された代々木第一体育館への感謝を込めた内容となっていました。

 

ぼくが人生で初めて友人と一緒に行ったライブが『スフィアライブ2011 Athletic Harmonies -クライマックスステージ-』でした。 

スフィアライブ 2011「Athletic Harmonies -クライマックスステージ-」LIVE BD [Blu-ray]

スフィアライブ 2011「Athletic Harmonies -クライマックスステージ-」LIVE BD [Blu-ray]

 

 隣に友人がいて、一緒に喜びながら、感想を言いながら、楽しめるライブっていうのはこんなにも楽しいものなのか!と驚愕したことを覚えています。

この代々木のライブ以来、スフィアのライブに1人で行ったことはありません。大学同期の友人、後輩、大学卒業後はツイッターで知り合ったオタク……。ユニットのライブなので、各メンバーの踊りを真似て客席で踊るという楽しみ方ができたのも、複数人で一緒にライブに行くからこそのものだとも思っています。

ぼっちでライブに行くのが普通だったぼくと、一緒に楽しんでくれた友人たちには本当に感謝しています。

 

さて、今回のLAWSON presents スフィアスーパーライブ2017 ミラクルスフィア in 代々木第一体育館ですが、前述の通り改修工事を控えた代々木第一体育館への感謝のライブという内容のものでした。過去に代々木第一体育館で行われたライブを思い出すようなセットリストの組み方になっていました。

事実上の開幕曲が「GO AHEAD!!」だったり、「Dangerous girls」と「クライマックスホイッスル」、「キミが太陽」と「MOON SIGNAL」の入れ替わり、等々。代々木第一体育館での思い出が連想されて、思わず涙ぐんでしまったり(台風で電車が次々に止まる中、地下鉄乗り継いでなんとかたどり着いたとかあったなぁ)

 

アルバム組だと「Spring is here」だけこなかったけど、あれは幕張の曲だよな、と無理やり納得したり、リリイベで歌われたときいてブチギレたり。

 

新しいアルバムが発売されているので、そちらメインでセットリストをを組むと思いきや、今までの曲を多めにセットリストを組んでくれたり。

ぼくの好きな曲で歌われないものも多々ありましたが、それでも現在のスフィアが組めるセットリストのなかで最高なものを組んでくれた気がします。

満足度の高いライブでした。

 

ライブの終盤で、今年の夏のツアーの発表と、ツアーの後に1年間の休養をとることが発表されました。

1年間と活動休止自体は、去年のスフィアフェスから今回のミラクルスフィアまでほぼ1年間、ワンマンライブが存在していなかったのと、今回のライブ映像、ツアーのライブ映像が発売される時期が休止期間に被ることが考えられるので、そこまできついとは感じなかったのですが、実際に「活動休止します」という言葉が彼女たちの口からでたことがとてもショックでした。

また、ツアーが終わったら活動休止ということで、会場がないので当たり前のことではあるのですが、3月はスフィア代々木があり、そこで知り合いが集まって遊んだりご飯を食べたりということをここ数年続けていたものですから、それがなくなってしまうのも寂しいな、という思いもありました。

 

個人行動の多いぼくにとってスフィアの代々木第一体育館でのライブは、友人と過ごす時間の楽しさや貴重さを再確認する機会になっていました。

大学を卒業して、今まで一緒にスフィアライブに行っていた友人と一緒に過ごすこともなくなり、このまま1人で行くのか、はたまた行かなくなるのか、というところで一緒にライブに行ったツイッターのオタクには感謝していますし、元々興味がなかったのに1回誘ってからは毎回のように一緒に遊んでくれるオタクにも感謝しています。

ツアーが終わった後、再来年、スフィアの活動が再開され、復帰ライブが開かれるようでしたら、またこの友人たちと代々木に集まれたらいいなと思いました。各々どうなっているかはわかりませんが……。

 

スフィア代々木、ずっとずっと、楽しい時間を、思い出を、ありがとうございました。

 

 

 

ここ数年の代々木でのライブはトロッコだったりステージがでかかったりで、ダンスが見たい曲でもダンスがみれなくて悲しいことがあるので、小さめなステージでたくさんダンスをしている彼女たちを久しぶりに見てみたいなぁ、と個人的に思っています。今年のツアーのラストに幕張メッセイベントホールでの追加公演があることに期待していますのでよろしくお願いします。

 

こんにちは

最近のラノベはタイトルが長く、

ツイッターで感想を書こうとすると、

タイトルだけで半分もってかれたりするので、

しっかり感想を書くためにブログやってみようと。

漫画やラノベ、行ったイベントの感想などを、

書いていこうと思ってますので、

よかったら読んでみてください。